育児情報誌「ハピマ」2011-2012年12-1月号
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09 子宮は女性にしかない臓器で、子宮頸がん以外にも卵巣がんや子宮体がんなどがあります。子宮頸がんは子宮の入口にできるがんです。 発症率は女性のがんの中では乳がんについで2位、20〜30代に限った発症率では、乳がんを押さえて第1位であり、若年層の女性に増加傾向にあります。 がんは部位や原因などによって種類が異なり、進行や治療法もさまざまです。しかし、子宮頸がんは原因やがんになる過程がほぼ解明されている、数少ない予防ができるがんです。子宮頸がんは100%がヒトパピローマウイルス(HPV)という皮膚や粘膜に感染するウイルスによって発症することが明らかになっています。多くは性行為の時に感染するため、女性の一生のうちに一度は感染するごくありふれたウイルスです。通常、感染しても90%以上は体内から自然消失するため、子宮頸がんに進展するのはごくわずかですが、遺伝とは関係ないので誰でも子宮頸がんになるリスクがあるといえます。 子宮頸がんは、初期には症状がほとんどないため、自分で気づくことはまずできません。進行すると不正出血やおりものの増加、性交のときの出血などの症状が現れます。こうした何らかの異変のために検査した時や、妊娠時の検査で子宮頸がんを発見することが多く、その時にはがんが進行していて手遅れということも少なくありません。進行すると、子宮全摘出や、妊娠中の方はお子さんを諦めざる負えない場合もあります。当然のことながら、ほかの臓器に転移して、命にかかわるケースもあります。 子宮頸がんの原因となるHPVは100種類以上存在します。この内、約15種類が子宮頸がんの原因となることがわかっています。中でも、HPV16型とHPV18型と呼ばれる2種類は、子宮頸がんを発症している20〜30代の女性の約70〜80%から見つかっています。 海外ではHPV16型とHPV18型の感染を防ぐワクチンがすでに使用されています。日本でも平成21年に承認されて、一般の医療機関で接種することができ、9歳または10歳以上の女性が接種対象となっています。もちろん、性行為の経験のある女性でも、HPVに感染していなければ、このワクチンの効果は充分にあります。 予防ワクチンでHPV16型とHPV18型の感染を防ぐことができますが、全ての発がん性HPVの感染を防ぐことができるわけではありません。そのため、ワクチンを接種していても子宮頸がんにかかる可能性はわずかながらあります。ですので、子宮頸がんワクチンの接種だけではなく、定期的に子宮頸がん検診を受けて早期に見つけることが何より重要です。 子育てに忙しいママたちの中には定期健診ができない方が多いうえ、乳がんや子宮頸がんといった病気は定期健診では発見が難しいものです。まずは通常の定期健診に加え、女性特有の病気に関しては、専門の検査を定期的に行なうことが、がんの早期発見・早期治療につながります。 ママだけに限らず家族全員にいえることですが、ちょっとした体調不良や変化があった際には気楽に相談でき、長い月日で経過を見てくれる「かかりつけ医」を見つける事が大切だといえるでしょう。卵管がん卵巣がん子宮体部子宮頸部腟腟がん子宮頸がん子宮体がん子宮卵管子宮の構造とがんの種類【取材協力】TEL.092-681-0175福岡市東区千早6-6-16子宮頸がん検査では、問診や視診、細胞診を行います。さらに精密な検査が必要な場合は写真のような『コルポスコープ検査』という直接見て確認する方法もあります。子宮頸がんとは?ワクチンで予防が可能ワクチン接種後もがん検診は大切発見が遅れがちな子宮頸がん20〜30代の女性に増加中!!子宮頸がんママも定期的に検査に行ってね!!知っておこう!! 女性のがん

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